昔から、失恋すると大荒れしてた。
もう、急に捨てられると発狂することは過去の経験からわかっていたので、彼氏に「私を振るときは、徐々に、丁寧に、フラグを立てながらお願いね。」と別れ方トリセツを教えてあげたこともある。
期待からの落差がほんとに無理。
こんな私が身ひとつで婚活ワールドに飛び込んだもんだから、それはもう、心が大変だった時期があった。
婚活では、実に不可解なことが起こるものだ。でもそれは、決してあなたが悪いんじゃない。
今回は、きっと誰もが経験するであろう、心折れ案件代表「ドタキャン」について、その乗り越え方をお伝えしたいと思う。
ドタキャン、ていうか、待ち合わせ場所にこない。
マッチングアプリを通して会う、最初の男性だった。そしてこの人から、最初の洗礼を受けた。
お相手男性とは、1回カフェで会っていた。無難で順調なデートだったと思う。すぐその場で翌週会う提案をされた。印象良かったってことね☆
それ以降、毎日ラインをくれたし、何回か電話でも話した。はん、婚活楽勝かよ。
待ち合わせは土曜日だった。前日の夜からパックして早く寝て。当日は髪巻いて丁寧に化粧して。相手へのお土産も買って準備万端!さあこい!
ところが。
相手は待ち合わせ場所に現れなかった。既読にならないライン。「退会」と表示されている相手のマッチングアプリのアカウント。
「なんでなんでなんで?」思わず親友に電話。
まおちゃんそれ、ドタキャンだよ。
……………はあ、こういうドタキャンも、世に存在すんのね。
実際、こういったドタキャンは婚活、特にマッチングアプリでの出会いにつきものらしい。
・会う約束はしたけど、そのあとのやりとりでやっぱり違うと思った、とか。
・他にいい人が見つかって、その人とのデートの優先順位が上がった、とか。
・待ち合わせ場所に行ったら写真と全然違って萎えた、とか。
・単にめんどくさくなった、疲れた、とか。
前日や数日前にキャンセルの連絡をくれるケースも多いが、こんなことが続くと自己肯定感えぐられる。一体私が何したっていうの?
「そんな彼なら捨てちゃえば?」
婚活の出会いの特殊性は、共通の知り合いやコミュニティがないという点にある。
最初から1対1なので、どんなに失礼があっても消えてしまえばそれまでだ。
キャンセルの連絡があって、その後代替案を伝えてこない場合、それはもう消えたいサインだ。察しろ。
消えたい理由に「なんで?」とかない。
ただ、彼はあなたにそんなに興味がないだけ。「He is just not that into you.」という映画を見て欲しい。 邦題は「そんな彼なら捨てちゃえば?」。
最初に音信不通をくらってからというもの、私はそのショックを身に染みてわかったので、ある程度やりとりを重ねた人にはお断りの理由を告げて消えることにしている。
あるとき、アプリでかなり気の合う人と出会えた。ビデオ通話もして、会うまでもう少し、といった雰囲気のところで、彼が転勤族であることを知った。転勤族NGの私は…
大きな会社にお勤めなんですね。
Hさんとはすごく話も合うし、いい人だなあと思ってやりとりを続けてきたのですが、私としてはこの先○○県に生活の基盤をおいていきたいという思いがあるので…。
そうですか。やっぱり女性からしたら、地元が安心ですよね。わかりました。
僕もまおさんといろいろお話できたの楽しかったです。お互い、いい人に出会えるといいですね。 素敵な時間をありがとうございました。
ドタキャンや音信不通、突然の退会表示などが相次ぐ婚活の世界で、「ありがとうございました。」と挨拶することの美しさよ。
お互いが、お互いのために時間を割いたのだ。 たとえこの先恋愛関係にならないとしても、その時間に感謝できるような人と恋愛したい。ああ、なんてアイロニック。
要は、ドタキャンとか急に消滅するようなやつに、これ以上しがみつくな。
なんでだったのかとか私のどこが悪かったのかとか、そんな時間を費やすだけ無駄です。
自分の時間を奪わなかった相手に感謝を。
ここまで書いておいてなんだが、長く婚活をしていると自分がドタキャンしたくなる場面が出てくる。おい!!!
本当に、ささいなことなのだ。日曜日のアポで、あ~まだ月曜日の仕事の準備終わってない~~~デートしてる暇ない~~~とか、そんなレベル。勝手な自分の都合だ。ここにきて、ドタキャンされる側に全く非がないケースを実感したりする。
でも私は最初に洗礼を受けているので、「ダメ、ドタキャン。絶対。」モードを根強く未だ持っている。
約束してしまったら、どんなに行きたくなくても、行く。そして案の定、やっぱり楽しくない思いをして帰ってくる。
そこでふと、疑問に思う。
( ドタキャンする人と、嫌々アポに出かける人、どちらの方が結果的に相手のためだろうか…?????)
意外と、相手に「興味がない」旨を伝えるのも辛かったりするのだ。婚活女子にはとにかく時間がない。ズルズル関係を続けてくれなくてありがとう、と感謝の気持ちを持とう。
いつだって、誰からだってモテたい。嫌いな人からだって、嫌われたくない。ドタキャンされるくらいなら、ドタキャンしたい。
そんな自分勝手な気持ちが、拒絶されることに対するショックを生むんだと思う。
恋愛にマニュアルなんてないし、仮にこうしたら万人に好かれる!なんてことがあったとしても、婚活にはむなしいだけだ。合わなかったらそれまで。地球上に男は何人いると思ってるの?35億!
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