誰だって「いい人」と結婚したいと思ってる。
年収だって学歴だって高い人がいいし、高身長のイケメンがいい。家事だってできる人がいい。もちろん思いやりのある人がいいし、私の機嫌を察して「アイス食べる？」って言ってくれる人がいい。
でも、なんだろう。いいがそろいすぎると、疲れる。
みんな、理想をあげると自分が大変な思いするよ…。
結局は「割れ鍋に綴じ蓋」男が最強。今回は身の丈に合わない男を選んだ果てについて話そうと思う。
頭のいい人
高学歴男って魅力的だよね。私も旧帝大の大ファンです。
お相手Nさんは東大に落ちてアメリカの大学に行ったらしい。 ちなみにNさんの趣味は能鑑賞。ああ、昔社会で能ってやったな。あれ？能って、なんだっけ…？
日本の未来は終わってるよ。先進国でこんなに少子高齢化が進んでいるのは日本とドイツくらいだ。もちろんドイツよりも状況は深刻だよ。日本は外国人を受け入れる文化も体制もない。まおさんはこの先日本人としてどうするべきだと考えてる？
に、日本…人…としては…（やばい、なんか、ちゃんとしたこと言わなきゃ、え、なんて答えるのが正解なの。）
会話が成り立ちませんでした。あんまり難しい話しないでよ！
お相手Mさんは京大（学部・院）卒の研究員。年収は1200万円ってプロフィールに書いてあった。
京大卒ってすごいですね！何系の研究開発をされてるんですか？
ここまで言うと会社名がバレてしまいますが、最近ノーベル○○賞をとった△△さんがいる研究機関で働いています。
ノーベル○○賞の△△さん…？（ニュース見てなくてごめんなさい…）
自分の教養のなさを痛感して辛い。
何の研究してるかとか話振らなきゃよかった。できもしない話をするもんじゃないですね。
学歴高男を狙うんだったら毎日四季報を読む覚悟を。あれ、ところで四季報って何だっけ…？
優しい人
お相手Jくんとはアプリで出会って数回デートを重ねていた。
超絶まとも＆誠実＆優男すぎて、こいつ他に本命いるだろ？と最初は思ったが、共通の友人（偶然いた）によると本当に独りらしい。そして告られたときに言われたのがこれ。
自分の幸せよりまおちゃんの幸せを優先したいっていうか。自分がないと思われるかもしれないけど、まおちゃんのしたいことに協力したり、行きたいところにつれてったあげたりすることが、俺の幸せでもあるよ。
うっ…おお………
私はJくんに幸せにしてもらえるような価値のある女じゃありません…一人で勝手に幸せになるから放っておいてくれ。
私があんまり人を気遣ったりできる女じゃないので、こういうタイプはまぶしすぎて自分の無神経による失敗がひどく怖い。Jくんよ、癒やし系女子とどうか幸せになってください。
家事ができる人
このJくん、そしてなんと家事まで完璧にできた。
交際に至った後、私のおうちで一緒に料理をすることに。失敗のないカレーをチョイス☆
あ、待って、まだにんじん入れないで。タマネギはこうやってしっかりグリルすると後から甘みが出ておいしいんだよ。
へ～…（カレーのおいしさなんて、ルーによるものだと思ってました…）
料理後、彼は私のキッチンを食器受けまできっちり掃除してくれました。
結婚したらこのレベルを求められるのね…。シャンプーボトルの下とかぬるぬるしててごめんなさい。
世の中の家事デキ男たちよ、女性のプライドも大切にしてあげてね。
自分と釣り合わない男性と一緒にいるときの、あの心許ない感覚を覚えているのは私だけだろうか。
割れた私にぴったりの蓋を探したい。
プライドこじらせすぎでしょうか。弱点のある人が大好きって話でした。
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