ブータン旅行記①現地に到着するまでに、まずヒトクセある国。

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海外・英語

”幸せの国ブータン”。

みなさんも一度はそんなフレーズを聞いたことがあるのではないか。

私が初めてブータンという国を知ったのは、中学3年生のときだった。英語の教科書の題材として、ブータンという国について扱われていた。それ以来、ブータンの人たちはみんな”幸せ”。そんなイメージをずっと抱いてきた。

しかし、訪れてみたらそれは一転。

今回は、ブータンという国がいかに特異な国であるかについて、記していきたいと思う。

ブータンの基礎知識

ブータンはヒマラヤ山脈のふもとに位置する、山に囲まれた国だ。

人口は約75万人。日本の福井県や徳島県の規模である。面積は九州とほぼ同じ。

これだけ聞いただけでも、人口密度がさほど高くないことが想像できるだろう。

農業が産業のメインである。

かの昔1933年、海外技術協力事業団に所属していた農業指導者、西岡 京治が農業技術をブータンに伝えたことから、ブータンには親日家が多い。西岡は「ブータン農業の父」として知られ、現地にも彼を称える石碑がある。

ちなみに私が中学のころに使っていた英語の教科書には、この西岡のことについて事細かに説明してあった。

ブータン行きの飛行機のチケットの買い方

ブータンへは、2021年現在日本からの直行便は飛んでおらず、たいていタイ・バンコク経由で行くことになる。

ここで、特記しておきたいことがある。

ブータンへの飛行機のチケットは、旅行代理店を通さないと買えない。

仮にあなたが東京から韓国までの飛行機のチケットを買うとしよう。方法としては大きく2つ。

①HISやJTBなどの旅行代理店に行き、航空券を手配してもらう。

②スカイスキャナー、トラベルコなどの格安航空券のサイトでパスポート情報などを入力しながら購入。

②の方法も現在は一般的であり、旅行上級者でなくても簡単に航空券の予約ができる。

しかし、格安航空券の購入サイトで「出発地:東京」「目的地:ブータン(首都ティンプー)」と入れて検索してみてほしい。どんな日付・曜日を入れたとしても、「フライトが見つかりませんでした。」と必ず表示される。

ブータン政府の認可が通った旅行代理店を通さないと、ブータンには行けない。また、現地での交通手段・宿泊施設なども、Jalan netのようなサイトから自由に予約することはできない。ツアーガイトが必ず付き、強制的に案内される。移動はすべて専用車だ。

これは、直接的な言い方をすれば、旅行客にお金を落とさせるためである。

旅行代を低く抑えようなんて無理

ブータンには「公定料金」と呼ばれる、1日における規定滞在費の制度がある。

これがバカにならない。繁忙期(3~5月・9~11月)なら約22,000円、閑散期(12~2月、6~8月)なら27,000円を、一日あたり、払わなければならない。滞在するホテルのランクが高いとかそういうのは関係ない。ていうかブータンのホテルにはランクという考え方がない。そして、これにはツアーガイドや交通費も含まれる。

なお、この料金は3名以上の旅行に適応されるもので、2名、1名で旅行の場合は追加で徴収がある。

私は8月に1人で行ったので、27000円の公定料金+3300円の追加徴収 ×5日間で、実に165000円。これプラス航空券代である。当時バンコクに住んでいたので、この部分が往復4万程度に抑えられたが、それでもトータルで20万円ほどかかった。

日本からのツアーの相場はトータル25~30万円くらいだ。本当にアジアへの旅行か?と疑う額である。

繰り返しになるが、これも、政府が旅行客にお金を落とさせるため、他ならない。

クレジットカードと現金

そうはいっても旅行にかかる代金はほぼほぼこの「公定料金」に含まれているので、お昼や夜ご飯の代金を自分のお財布から出さなくてもよい。

お財布が登場した場面といえば、お土産を買うときと、オプションツアーを現地でガイドさんに申し込むときくらいだった。

ちなみに私は民家の民家のお風呂に入ってみたいと申し出て、そこで3000円ほど払った。

この、「ドツォ」と呼ばれる石焼風呂が有名である。

話が少しそれたが、ブータン旅行のお金事情で他に特記すべきことは、クレジットカードがほぼ使えないということだ。

お土産等を買いたい場合は現金が必要になる。そして、市内にATMがない…!空港に降り立った際に必ず両替をすることをお勧めする。


ここまででも、ブータンが少々ほかの国への旅行と少し勝手が違うことにお気づきだろう。

あなたは少しでも”幸せの国”としての片鱗を感じただろうか?

次回は、実際の街の様子のレポートと、”幸せの国ブータン”と呼ばれる理由について考察を重ねたいと思う。

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