先の記事で、ブータン旅行をする際には旅行代理店を通すことが必須であり、必ずガイドがつくと述べた。今回は、実際にツアーで連れて行ってもらった場所について、写真とともに紹介したいと思う。
ちなみに私が利用した旅行代理店は「Keys to Bhutan」という現地の旅行会社だ。日本人のスタッフと現地のスタッフが連携を取り合って旅行の詳細を詰めていく形になる。
日本語の通じる旅行会社では、圧倒的に安い。
ブータン・パロ空港まで
基本的にブータンのパロ空港までは自力で移動することになる。
私は当時バンコクに住んでいたので、バンコクからの直行便で行った。日本からパロ空港までの直行便は飛んでおらず、バンコク乗り継ぎで行くことが多いらしい。
ちなみに、バンコクから”直行便”と示したが、厳密には、インドの国内都市にいったん飛行機が降りる。山脈と空港の位置関係が理由らしい。飛行機は空港に降りるものの、機内待機のみでインドの入国スタンプが押されることはない。
インドから再び旅立つとき、進行方向向かって左側の席に座っていると、ヒマラヤ山脈を飛行機内から眺められる。残念ながら私は早朝に到着する便で行ったのでエベレストは拝めなかったが、昼到着の便で行く人は左側の窓側の席をとるとよいだろう。
空港内で入国審査を済ませ、ガイドの待つ場所に向かう。
ガイドはもちろんブータン人だ。英語のみ通じた。
異国の土地で1人。加えて原則ガイドの運転する車移動なので、最初はかなり警戒した。不安な人は計画の段階で、どのように待ち合わせや本人確認を行うか、日本人スタッフに聞いておいた方がいいと思う。
パロからティンプーへ
空港のあるパロから、街のあるティンプーまでは、ガイドの車で約1時間~1時間半程度である。外を眺めているのもよし、ガイドとお話するのもよし。
Memorial Chorten(メモリアル・チョルテン寺院)
3代目の国王によって建設された。今ではこのように、お年寄りの集いの場となっているらしい。
なんだか、すごく貧しそう…と感じてしまうのは私だけではないはず。
クエンセルポダン(ブッダポイント)
金色に輝く大きな大仏を眺められる。
ブータンはチベット仏教を国教とする国で、僧侶を目指す者も多い。
「なぜ?」とガイドに聞くと、「生活が国によって保障されているから。」とのこと。信仰心はどこへ…?
この近くにはティンプーを一望できる場所もある。
美術学校・製紙工場の見学
ブータンには「手に職を」と、技術者を志す若者が多いのも特徴。
Tashichho Dzong(タシチョ・ゾン)
王の拠点となる城塞、らしい。
Tiger’s Nest(タクツァン寺院)
ブータンに行ったら、これを見ないで帰ってくるわけにはいかない。絶壁に建てられている寺院である。山登り(ハイキング)をしていくとたどり着ける。ガイドがハイキングのスタート地点まで送ってくれるので、それからはひたすら階段を上り下りしながら終点である寺院を目指すのみ。
ちなみに私が行ったのは8月だったが、霧がすごかった。歩きやすく滑らない靴で行くことをおすすめする。
Hot stone bath(石風呂)
民家訪問の一貫で実際に入ることができた。中はほぼサウナ状態。湯船には3分も入っていられなかった。
国立種苗センター(National Seed Center)
「ブータン農業の父」と呼ばれる、ブータンに農業指導に派遣された日本人、西岡京治が作った施設の一つである。
彼の功績はブータン中の人々に支えられ、この地に国葬された。
番外:ガイドからのお土産
ブータンを去るとき、ガイドがお土産がつまった袋をくれた。
中には仏教についての本や観光地に行くとよくあるマグネットやキーホルダーなどが入っていた。
その中でも印象的だったもの。
使うのをためらわざるを得ないマウスパッド。
総じて、ブータンはのどかでいい国だった。野犬が強そうだったのはこわかったが、治安もいいし、そもそもあんまり人がいなかった。
他の国にはない独特の空気を持つこの国に、みなさんも一度訪れてみたらいかがだろうか。
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